女性の5人に1人が経験しているといわれる膀胱炎! 残尿感や痛みなど、繰り返す不快な症状に悩まされている方も多いのでは?
今回は、そんな女性に多い膀胱炎について、すがわら泌尿器科・内科の菅原草先生にお聞きしました。日常生活でできる膀胱炎の予防法は、ぜひ試してみる価値アリですよ!
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「泌尿器科を明るくオープンな科に!」女性もお子さんも通いやすいクリニック(すがわら泌尿器科・内科)|ゲンキのモトのお医者さん
Q:膀胱炎ってどんな病気?
A:排尿時の痛み、トイレが近い、残尿感といった症状が特徴。
膀胱炎は、膀胱に細菌が入り込み炎症を起こす感染症です。
男性と比べて女性の尿道は短く直線的な形状をしており、さらに尿道と肛門との位置も近いため、肛門の大腸菌が膀胱に入りやすいという特徴があります。
Q:もし膀胱炎になってしまったら?
A:症状が強くなる前に、早めの受診を!
膀胱炎は初期症状が現れてから約半日〜1日ほどで症状が強くなります。通常、抗生剤を飲めばすぐに良くなりますので、辛い症状は我慢せず早めに受診しましょう。
もし長いあいだ放置すると、膀胱からさらに先の腎臓にまで感染がおよび急性腎盂炎を引き起こすことも。そうなると点滴や入院による治療が必要となるため「いつもの膀胱炎」と見くびらず、初期の段階で治すよう心掛けましょう。
Q:何科を受診すればいい?
A:泌尿器のプロである泌尿器科へ!
婦人科や内科でも、もちろん診察・治療はできますが、お近くに泌尿器科があればそちらにかかるのもオススメです。
泌尿器科というと男性の診療科目と思われがちですが、患者さんは老若男女さまざまな方が通われています。
泌尿器科での膀胱炎の診察は、基本患部の視触診は行わないので女性でも気軽に来院できますし、顕微鏡による尿の精密検査で他の病気の可能性もきちんとチェックしてもらうことができます。
膀胱炎予防 5つのポイント!
①トイレを我慢しない
トイレを我慢すると、膀胱に入り込んだ細菌が排出されず繁殖しやすくなります。
②水分をなるべく多く摂る
水分を沢山飲んで沢山排尿することで、膀胱内を常に新しい尿に入れ替えることができます。
③ぐっすり眠って体調を整える
疲れやストレス、風邪をひいた後は免疫力が弱まり、細菌に感染しやすくなります。
④ウォシュレットの使用を控える
ウォシュレットの後ろから前への水流は、肛門の大腸菌を尿道に飛ばす原因に。
⑤セックスは必ずシャワーを浴びてから
不潔なセックスが原因で、膀胱炎を発症するケースが多く見られます。