毎月来る生理、快適に過ごせていますか? 生理の量(経血量)が多くて悩んでいるのなら、もしかしたらそれは過多月経かも!?
じつは経血量は、治療でコントロールすることができるって知っていましたか? ママ世代に多い病気「過多月経」について、浅川産婦人科 院長の浅川恭行先生にお聞きしました。
浅川産婦人科さんの詳しい情報はコチラ
地域に根ざした老舗産婦人科! 出産も婦人科治療も安心感◎(浅川産婦人科)|ゲンキのモトのお医者さん
Q:経血量が多いのは病気でしょうか?
A:「過多月経」の可能性があります。
経血量がもっとも多い日でも、ナプキンはだいたい2〜3時間おきに替えるのが一般的のようです。
30分毎にナプキンを替える、昼間も夜用のナプキンを使用するなど、経血量が非常に多く、日常生活にも支障をきたすような状態を「過多月経」と呼んでいます。
おもな原因として、ホルモン分泌の異常や血液の病気、子宮筋腫、子宮腺筋症などが挙げられますが、原因がはっきりしないケースも珍しくありません。
Q:治療法はあるのでしょうか?
A:低用量ピルや子宮内装具(ミレーナ)、手術などで治療できます。
一般的に、まずは「低用量ピル」などのホルモン剤による薬物療法、次のステップとして子宮内でホルモンを放出する装置「ミレーナ」を挿入する方法、それでも十分な効果が得られない場合は「手術」といった流れが考えられます。
手術では、開腹または腹腔鏡などで子宮をすべて取る「子宮全摘術」や、子宮を温存したまま治療する「子宮筋腫核出手術」、「マイクロ波子宮内膜アブレーション(MEA)」などが挙げられます。
Q:過多月経の最新治療について教えてください!
A:保険適用でマイクロ波子宮内膜アブレーションを受けられるようになりました。
平成24年4月よりマイクロ波子宮内膜アブレーション(MEA)が保険適用となり、3割負担の方では自己負担額5.5万円程で受けられるようになりました。
MEAは、子宮内膜をマイクロ波で灼くことで、組織を壊死させ生理による多量の出血を抑える治療法です。子宮を温存しながら身体に少ない負担で治療することができます。
手術時間は30分程、全身麻酔下で行われるため痛みもなく、1泊2日の入院で治療が可能です。「もう妊娠は希望しないけれど、子宮は残したい」「長期入院は避けたい」といった方に適した治療法です。
あなたは大丈夫?過多月経チェック
□ 夜用ナプキンを昼間も使っている
□ 経血の中にレバー状の血の塊がある
□ 健診で貧血傾向と指摘された
□ 生理中は出血が気になり外出も億劫
□ めまい、動悸、息切れがある
□ ダルくていつも疲れ気味