妊娠中に気をつけたい感染症やお薬の服用について、芍薬レディースクリニック恵比寿の院長で産婦人科専門医の疋田裕美先生にお聞きしました!
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会えばきっと元気になれる☆ 漢方治療にも積極的な先生です!(芍薬レディースクリニック恵比寿)|ゲンキのモトのお医者さん
ミカコ編集長のマタニティライフまとめ編!
じつは第四子を妊娠中、なんと三男がリンゴ病にかかってしまいました!
幸い、私には抗体があったため大事には至りませんでしたが、いざというときのために知識を持っておくことが大切なのだと実感しました。
ネットの情報は、全て正しいとも限りません。
お腹の赤ちゃんを守るためにも、お医者さんや薬剤師さんなどに相談するようにしましょう!
予防法を知って安心! 感染症はどこからうつる?
妊娠中は感染症にかかりやすく、重症化の可能性もあります。
病気によっては胎児に障害を残すケースもあるため、知識を持つことが大切です。
- 感染症の流行期は外出を控える
- こまめなうがい・手洗いを習慣にする
- 子どもと食器を共有しない
- 食べ残しは食べない
- 子どもとのキスは避ける
- 性交時はコンドームを着用する
など、予防を心掛けましょう。
感染症の主な感染経路
主な感染経路 | 感染症名 | |
---|---|---|
呼吸器 (鼻・喉など) |
空気感染 | 麻疹・結核・水ぼうそう |
飛沫感染 | 風疹・インフルエンザ・風邪 | |
経口感染(飲食物から) | サイトメガロウィルス・トキソプラズマ・ウィルス性腸炎(ノロウィルス)・食中毒(キャンピロバクター、黄色ブドウ球菌など) | |
接触感染(唾液・便など) | サイトメガロウィルス・カンジダなど | |
性行為(精液・粘液・粘膜) | クラミジア・梅毒・淋病 など |
絶対に打ってほしい! 妊娠前に予防接種を!
風しん、麻しん、おたふくかぜ、水ぼうそうはワクチンで予防できる4大疾患です。
これらは、妊娠中に予防接種が打てないため、妊娠前の抗体チェックと、予防接種が大切です。
※風しんワクチン接種後は、2ヶ月間避妊する必要があります。
一方のインフルエンザワクチンは、妊娠中でも予防接種が可能です。
特に妊娠28週以降は重症化しやすいため、流行前の10月頃に予防接種することをお薦めします。
妊婦さんがかかると、とても危険!
風しん、麻しん、おたふくかぜ、水ぼうそうは、妊婦さんがかかるととても危険です。
妊娠4~20週で初感染すると、胎児に先天性風しん症候群(難聴・白内障・緑内障・心臓疾患等)の危険が。
妊婦の場合、肺炎の発症は2.6倍、死亡率は6.4倍と重症化のリスクが。流産、早産、子宮内胎児死亡の原因にも。
妊娠初期にかかると流産のリスクが高まる可能性が。胎児に先天異常があらわれる確率は高くない。
胎児の先天性水痘症候群(CVS)の原因に。分娩5日前〜2日後に発症の場合は、新生児の命に関わるケースも。
ワクチンがないから気をつけたい!「リンゴ病」
妊娠中に「リンゴ病(伝染性紅斑)」に初感染・発症すると、胎盤をつたって胎児にも感染し、「胎児水腫」や流産を招く恐れがあります。
リンゴ病のワクチンはないため、流行時期は外出を避ける、感染者に接触しないなどの対策が必要。
兄弟がいる場合は、子ども達からの感染も考えられるため、ママは事前に抗体検査を受けても良いでしょう。
▲感染後に現われるレース状の紅斑。感染力がある時期には現れず、気づかずにうつっていることも。
飲める薬もあるから大丈夫! 妊娠中の薬との付き合い方
妊娠3ヶ月以降であれば、飲んでも問題ない薬は多いので、痛みや辛さを我慢するのではなく、まずは医師や薬剤師に相談することが大切です。
例えば解熱鎮痛薬では、アセトアミノフェンは妊婦さんでも飲むことができます。
また、持病で日常的に服薬している方は、妊活中の段階で事前に医師の指示を仰ぐようにしましょう。
湿布薬は使って平気?
足がつったり、腰痛が出やすい妊娠後期につい頼りたくなるのが、湿布薬ですよね。
しかし、イブプロフェンやロキソプロフェン、ケトプロフェンなどの非ステロイド性抗炎症薬は、大量に使用した場合、胎児への悪影響が考えられるため避けた方が安心です。
- アンメルツヨコヨコ
- サロンパスAe
- サロンパスローション
- パテックスうすピタシップ
似ている名前に注意!
自己判断で持病の薬を辞めるのは危険です。医師・薬剤師に相談を!
相談窓口の検索はコチラのサイトが便利!
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「妊娠とくすり」
厚生労働省では「妊娠と薬情報センター」を設置し、センターおよび全国の協力医療機関で相談を受けています。なお、相談のすすめかたについては、各医療機関のホームページまたは電話でご確認ください。