こんにちは。ゲンキのモト 編集&ライターのユリコです。
歯周病が原因で、肺がんや脳梗塞、心筋梗塞という命に関わる病気になることもあるってご存知でしたか?
「歯周病ってお年寄りの病気じゃないの?」と思っているあなた!最近は若年層、ひいては子供たちにも歯茎の炎症が増えているそうです。
その原因はなんだろう? もっと詳しく知りたいなと思っていたところ、川崎駅前で「健康なお口は長生きのヒケツ!!」という講座があると聞いて、早速出かけてまいりました!
講師は川崎市の熊澤歯科医院 院長 熊澤朝子先生。
わかりやすいお話で、来場者の皆さんは、先生の一つ一つの言葉に「うん、うん」と頷いていました。そこで出たお話の一部をご披露します!
子供たちのドライマウスが増えている!
その原因は…鼻のつまりなど色々考えられますが、とくに目立つのはスイミングの息継ぎで覚えた口呼吸が、普段の生活でも抜けないからだそうです。
口呼吸がなぜダメなのか? といいますと、
- 風邪を引きやすい
- 歯並びが悪くなる
- 出っ歯の原因に!
とのこと。気になる方は、いちどお子さんの呼吸をチェックしてみて。
気になる事があれば、歯科医に相談しましょう。
かかりつけ内科医に「歯科に行きなさい!」と薦められた患者さん
ある病気で内科医にかかった患者さん…
医師「最近歯科に行ってます?」
患者「いえ、べつに歯が痛くないから行っていません」
医師「それじゃだめ!あなた、すぐに行きなさい!」
医師は、その患者さんの歯周病がひどいのを見て、
「このままじゃ、心筋梗塞や脳梗塞になりますよ!」と叱ったとか…。
実際、心筋梗塞や脳梗塞の患者さんの血液に歯周病菌が発見されたそうです。その理由は、血液に歯周病菌が入ることで、血小板は簡単に血栓を作ってしまうから!
歯が痛くなくても、クリーニングや定期的なチェックで、予防をすることがポイントのようです。
歯周病菌になる原因は、唾液の不足と口内の不潔などがあります。
唾液は食べ物を噛みやすくしたり、消化を促す以外にも、口内の清潔を保ったり、歯の再石灰化を促したり…となくてはならない存在です。
- 加齢
- ストレス
- 糖尿病や腎臓病の病気
- 飲酒や喫煙
- アゴ周辺の筋力の低下
- 口呼吸
- 薬の副作用 など
口臭が気になる人は、お口の清潔が保てていないかもしれません。気になる人は、口臭計測器がある歯科医で診てもらえますよ。
- ガムを噛む(アゴ周辺の筋肉トレーニング!お子さまにもお勧め)
ただし、キシリトール入りのガムがお勧めですが、成分に砂糖が入っているものは虫歯になりやすいのでNG。砂糖を含まないキシリトールガムは、歯科医院で販売されているので、尋ねてみましょう! - 食後や果物・ソフトドリンクを飲んだ後に、歯を磨けないときは水やお茶を飲むなどして、口をゆすぐ。
- 口の中の酸性度(虫歯の原因)を中和するマウスウォッシュでうがい。
- 定期的に歯石をとってもらい、歯のクリーニングをする。(歯ブラシだけではとれない表面の汚れ…茶渋やヤニなど)
定期的な歯科健診を受けること!
他にも目からウロコの話はたくさんありましたが、印象的だったお話をまとめてみました。いかがでしたか?
お口の中のことをギリギリまで我慢したり、放置したりすると、お金もかかるし、時間もかかるし、ひいては心筋梗塞や脳梗塞など命に関わる病気になってしまいます。
自分のために、家族のために。虫歯でなくても、痛くなくても、歯医者さんでの定期的なチェックを家族で始めてみませんか?
■取材協力:社会医療法人財団 石心会 川崎幸病院
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