皮膚科

皮膚科医がすすめる効果的なシミ消し対策

皮膚科医がすすめる効果的なシミ消し対策

近藤泰輔先生夏にたっぷり浴びた紫外線。できてしまったシミをどうケアしようと悩まれている方も多いのでは?

皮膚のことは皮膚科専門医に相談するのが一番! というわけで、今回はナビタスクリニック新宿の皮膚科医 近藤泰輔先生にシミ対策についてお聞きしました!!

Q:病院のシミ対策はなにが違う?

A:医療機関でしか受けられない外用剤や医療用レーザーなどがあります。

医療機関で行うシミ対策は、科学的根拠(エビデンス)の上、効果があると認められたものが採用されています。医師の処方が必要な外用薬や内服薬、医療用レーザーなどは医療機関でのみ行えるシミ治療です。

さらに、「シミと思っていたものがじつは悪性黒子(メラノーマの初期病変)だった」というケースもあるため、シミが気になる場合は自己判断せず、まず最初に経験を積んだ皮膚科医に相談しましょう。

Q:今おすすめのシミ治療は?

A:2種類のシミ取り外用剤の併用が効果的です。

シミ治療をご希望の方にはまず、「ハイドロキノン」と「レチノイン酸」の外用薬の併用をおすすめしています。

「ハイドロキノン」にはシミの原因であるメラニン色素の合成を阻止してシミをできにくくする働きがあり、「レチノイン酸」にはピーリング効果で古い角質に残ったメラニン(シミ)を除去する働きがあります。この2つを組み合わせて使うことで、だいたいの方は1ヶ月程でシミが薄くなり、遅くても6ヶ月までには効果を実感できます。

半年使い続けても効果が現れないシミには、レーザーによる治療を行います。

Q:シミ治療のベストシーズンは?

A:レーザー治療なら10月以降がおすすめです。

ハイドロキノンやレチノイン酸外用薬は、受診の上、時期を問わずいつ開始されても問題ありません。

一方、レーザー治療では術後の日焼けが厳禁のため、紫外線の強い時期を避けた10月以降の施術をオススメしています。また、術後に一時的にかさぶたができるため、人に会う予定の多い年末年始は避けられた方が良いでしょう。

番外編 最新皮膚科トピックス

皮膚科専門医の近藤先生が注目する、今話題のトピックスをご紹介します!

皆さん石鹸はどんな物を使っていますか?石鹸の成分について気にしたことはありますでしょうか?

今月2日に、アメリカで有効性と安全性の問題から使用が禁止された【抗菌成分】トリクロサンとトリクロカルバン。アメリカ食品医薬品局(FDA)は、これらの成分に対し『通常の石鹸と水による洗浄より有効という科学的根拠はない』『長期的な利用で有害となる可能性の指摘がある』と警告しています。

日本でも、トリクロサンやトリクロカルバンを配合した数多くの薬用石鹸やボディーソープが市販されています。

ほとんどの抗菌製品は医学的根拠に乏しいものであり、普通の石鹸よりも抗菌を謳った石鹸の方がまるで優れているかのように表示されていることに疑問を感じます。配合成分について迅速な改善を期待するばかりです。

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