薬局で栄養相談ができるのをご存知ですか?
健康診断で血圧やコレステロールの数値を指摘された方や、最近太ってきてダイエットを意識している方にお薦めしたいが、プロによる栄養指導です!
「でも、そんなのどこで受けることができるの??」と、お思いですか?
じつは、お住まいの地域の保険薬局で、無料栄養相談を実施している場所があるのです!!
それが、いつもゲンキのモト誌面に、美味しくてヘルシーなレシピを提供してくださっている、保険薬局「薬樹」さんです♪
薬樹の管理栄養士さんたちは、「かかりつけ薬剤師」ならぬ「かかりつけ管理栄養士」を目指し、店舗内の活動にとどまらず、地域に出てさまざまな活動を続けています。そして彼女たちが提供するのは、エビデンスに基づいた結果の出る栄養指導。自己流では限界のある食生活改善の、心強い味方といえますね!
「薬樹薬局」とは
1979年創業、首都圏で約150店舗を展開している保険薬局です。薬を処方するだけの「処方箋屋」ではなく、健康な社会を作り上げる「健康屋」を目指し、地域を含めた幅広い活動に力を入れています。薬剤師のほか、管理栄養士、理学療法士が在籍しており、今までの薬局の概念を越えて、地域住民のもっとも身近な健康ナビゲーターとして活動を続けています。
「薬樹薬局」って、どんな活動をしているの?
医師からの指示で行う栄養指導のほか、処方箋をもらいにきた患者さんの待ち時間を利用した相談受付、在宅医療の利用者さんへの訪問栄養指導などを行っています。
訪問栄養指導では、調理や買い物を担うご家族や、ヘルパーさんのご相談にもよく乗られているそうです。
一人暮らしの高齢者の方は、毎日がお惣菜やレトルト食品、という方も多いそう。偏った食事では、ますます体の機能は衰えるばかりです。また、固い物が噛みにくくなったり、物を飲み込みづらくなるといった、さまざまな課題がでてきます。
そこで、栄養面と誤嚥防止のための安全面を考慮した具体的なアドバイスが大変役に立ってくるのです。「ちょっと聞きたいのだけど…」というふうに、気軽に相談ができることは、在宅医療利用者の方にとって、とてもニーズがあるように感じます。
さらに、一部店舗ではWELLSCANという全身の体成分分析ができる機械で、体脂肪率、BMI、基礎代謝量、筋肉量や水分量を1回500円で測定するサービスを実施しています。全身のデータを測った上で、その方の体の状態にあった栄養指導を受けることも可能だそうです。
その他、ウォーキングイベントやストレッチ教室、市民公開講座などを開催している薬樹薬局。もしお近くにありましたら、ぜひ一度訪れてみては?なにか新しい発見があるかもしれません♪
ちなみに、栄養相談は予約制となっていますので、ご希望の方は来店の際にご予約をお取りください!
「管理栄養士が考えた 健康ごはん」試食会レポート
さて、そんな薬樹の管理栄養士さんたちが、この度、レシピ集「薬局の管理栄養士が考えた 健康ごはんPart2」を出版されました! 先日、こちらの出版記念イベントの試食会にお招きいただいたので、そのときの様子をご報告いたします♪
2015年にオープンした調理室「キッチンラボ」では、管理栄養士さんたちが日々、レシピの研究開発を行っています。試食会は、ナチュラルウッディ調のそんなお洒落な調理室で行われました☆
まずはじめに、管理栄養士チームリーダーの高橋さんから、薬樹の管理栄養士さんたちの活動についてお話を伺いました。
以前は、管理栄養士さんの活躍する場といえば、入院施設のある病院の栄養部門など、日常でなかなか私たちの目に触れる機会はなかったように思います。しかし、前述のとおり薬樹では、「かかりつけ管理栄養士」として、より身近な健康ナビゲーターとして活躍されているのです。
いよいよ実演&試食会スタート♪
つづいては、レシピ本「健康ごはん」にも収録されている、春巻きのやわらかアレンジレシピを実演してくださいました!
やわらかアレンジレシピは、食べ物を噛む力や飲み込む力が弱くなった方のために、在宅医療に特化した管理栄養士さんたちによって開発されたレシピです。
この普通食を少しアレンジするだけの簡単レシピは、ご自宅で療養中の方が、ご家族と同じ食卓を囲み、見た目も味も同じように楽しんでもらえるメニューとなっています。4段階の柔らかさに作られているので、その方に適した固さのお食事を作ることが可能です。
さらにレシピ集では、管理栄養士ならではの視点で、喉に詰まりそうな食材の混入を防ぐためのワンポイントアドバイスなども掲載されていて、とても参考になりますよ!
実演してくださったのは、やわらかアレンジを開発した藤村さん(左)と松下さん(右)。
こちらは、春巻のやわらかアレンジの第一段階です。春巻の皮を、巻かずに焼いてサンドすることで、食感を活かしたままお箸等で崩して食べられるように工夫されています。中身の具も、歯ごたえのある野菜ではなく、豆腐・桜えび・プロセスチーズを採用。やわらかさの工夫以外に、カルシウム強化が期待できます!
より柔らかいアレンジでは、春巻の皮を薄焼き卵やスクランブルエッグで代用していました。卵は栄養価も高いため、少食な方にもしっかり栄養をつけてもらえますね!
さあ、4品が出揃いました! 左が普通食の春巻。右にいくにつれて、より柔らかくなっていきます。右側の2品ですが、春巻を卵で巻くとは、新発想です!
こちらは、肉じゃがのやわらかレシピ。
肉じゃがのやわらかアレンジには、肉の代用としてはんぺんを使っており、味が染みてとても美味しかったです! 「固い物が食べられなくなっても、食事の喜びを諦めることはない」と感じられた一品でした。
ほかにも、
中性脂肪が気になる方にお薦めの「切り干し大根のペペロンチーノ」
コレステロールが気になる方にお薦めの「黒酢を使った酢鶏」
中性脂肪が気になる方にお薦めの「わかめの中華スープ」
血圧が高めの方にお薦めの「ずんだようかん」
どれもこれも、美味しいお料理ばかりでした! 薄味なのかと思いきや、ダシの旨味や素材のやさしい甘さが感じられる、体にも舌にも嬉しいヘルシーレシピです♪
レシピ集「薬局の管理栄養士が考えた 健康ごはんPart2」発売!
今回ご紹介したレシピはすべて、「薬局の管理栄養士が考えた 健康ごはんPart2」(PHP研究所出版)に詳しい作り方が紹介されています。
同書では、「血圧」「血糖値」「コレステロール」「中性脂肪」の章別に、それぞれ3品のおかずと1品のデザート、合計78レシピ(うち、やわらかアレンジレシピは18レシピ)を掲載!
健康的な食生活を目指したい方は、まずはこちらのレシピ集を参考にされてはいかがでしょうか?ご興味のある方は、是非本屋さんやWEBサイトで手に取ってみてくださいませ♪