医学的な視点を日常生活にも取り入れていそうなドクターたち。
そんな先生方に日々の困りごと対策を色々お聞きしてきました!
今回のテーマは、花粉症対策について。実際に取り入れている花粉症対策や、使っている愛用品を教えて頂きました。
是非、みなさんの参考になれば嬉しいです☆
Q:実践している花粉症対策を 教えてください!
今回は、この6名の先生方にお聞きしました。
症状があらわれる前から漢方薬を飲むと◎
私自身は花粉症がないので夫への対応ですが、「小青竜湯」をあらかじめ処方してもらっておきます。
花粉症が出始める前から飲み始められると良さそうですが、難しければ症状が出てからでも効いていそうです。眠くならないのと即効性が期待できます。
また花粉症で体力が消耗して、しんどそうな時には「補中益気湯」を飲むと体調が良さそうです。
もちろん、ひどいときにはアレルギー専用鼻炎薬の「アレグラ」を併用しています。
婦人科医
上田 弥生先生
大阪市立大学医学部卒業。フリーランスの産婦人科医として婦人科診療、不妊治療、デリケートゾーンのアンチエイジング治療に携わる。1児のママ。産婦人科専門医。
自分の力で花粉症を乗り切る方法を知ること
花粉症の薬はボーッとして判断能力が落ちますし、あくまで自分の力で乗り切る方法をわかっておかないと一生薬に頼ることになるため、花粉症対策はどちらかといえば民間療法メインで考えています。
その1つとして、去年から善玉菌サプリを飲んで腸内環境を整えるようにしたところ、症状がものすごく減りました。
また、極力アルコールやカフェインの摂取、大食いは控えるようにしています。
それでも、症状が出てしまった場合は、中途半端な薬は飲まずにステロイド入りのもので押さえ込んでいます。
金町脳神経内科・耳鼻咽喉科 院長
内野 勝行先生
帝京大学医学部卒業。専門は脳神経内科。めまいや認知症などの一般的な脳神経内科領域はもちろん、鍼灸や漢方といった東洋医学も取り入れアドバイスを行っている。
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念入りなうがいなど、オーラルケアも大切!
天気が良く風が強い日は、マスクを使用して外出をしたり、帰宅の際は玄関先でなるべく外側に着ているものは脱ぎ、一か所にまとめるなど、花粉症の季節前から気をつけるようにしています。
また冬のインフルエンザの予防等も同じですが、うがい、歯磨き、マウスウオッシュなどで、ほこりやウイルス、花粉を口から追い出すオーラルケアも重要だと思っています。
帰宅時は、特にうがいを念入りにしています。
そして、出来るだけ口呼吸を避けて、鼻で呼吸すると花粉をより防御できる可能性が高くなると思います。
六本木しみず歯科 院長
清水 百合先生
日本歯科大学卒業。歯科医師。専門は歯科治癒食育学。「歯科はお口の専門家」をモットーに、食育学などの講座を開催。日本元気キレイ医歯学研究所代表、一般社団法人オーラルビューティフード協会 代表理事、料理食育研究家。
抗アレルギー薬と状態に合わせた漢方薬で対策
内服で鼻汁、くしゃみといった症状の軽減は、コントロール可能なので、どちらかといえば薬メインで対応しています。
ただし目は抗アレルギー薬の点眼薬では眠気が出てしまうので、洗い流すだけで十分といった観点からドライアイ用の目薬を選ぶようにしています。
内服は症状に合わせて眠気の出ない抗アレルギー薬に小青竜湯、麻黄湯、麻黄附子細辛湯、五虎湯、越婢加朮湯など症状や身体の状態に合った漢方薬を組み合わせれば、かなり症状の強い花粉症でも十分に対応できると思っています。
患者さんに対しても同じ組み合わせで、治療を行っています。
たけぶちファミリークリニック
竹渕 一宏先生
昭和大学医学部卒業。専門は消化器内視鏡。小児から高齢者までトータルで診るプライマリ・ケア医。漢方薬に精通していて、患者さんの状態に合わせ処方してくれる。
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目薬や点鼻など局所療法で対応
体質的にも、抗ヒスタミン剤の内服を飲むと眠くなってしまうので、目薬、点鼻など局所療法で対応しています。
妊娠を機に少し症状が軽くなったように感じたので、色々な民間療法を試して良いものを患者さんに紹介したいと思い、自分で人体実験的に使用してみましたが、目薬や点鼻よりすごく効くという実感はありませんでした。
今は、補助的療法としてハーブティなどを飲んでいます。
なので、メインは点鼻や点眼に頼っています。
舌下免疫療法は、とても気になっているため、いつか始めようかと検討中です。
東京衛生病院 小児科
保田 典子先生
筑波大学医学部卒業。専門は小児循環器。3人の子育てと小児科医としての経験をブログで発信している。子育て相談や漢方治療にも力を入れている。小児科専門医。
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毎年1月頃から内服薬をつかっています
一般的に言われている、眠気などの内服による副作用が自分にはないため、仕事にも支障がないこともあって内服をメインに考えています。
今のところ、内服のみで効果を感じているため、毎年1月頃からは、必ず内服を開始しています。
ただ、なるべく吸入する花粉の量は減らしたいので、マスクやうがいはもちろん、毎日の鼻腔洗浄も行っています。
また鼻腔内にワセリンを塗布したり、花粉を落としやすいポリエステルやビニールなどのつるつるとした素材の服装を選ぶなど、心がけています。
いなみ小児科
吉岡 淑隆先生
杏林大学医学部卒業。専門は小児科全般、子育て支援。2児の父としての観点から子育て支援に注力。赤ちゃんと安心して過ごせる場所を提供出来たらと世田谷区の子育て支援拠点事業として「ひょっこりひろば」を開設。日本小児科学会認定小児科専門医、子どもの心相談医。
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これ使っています!花粉症対策 アイテム紹介
先生が実際に愛用しているアイテムを教えてもらいました!
選んでいる理由を知れば知るほど、気になってしまうアイテムばかりでした。
ティッシュ部門
ネピア鼻セレブティシュ(王子ネピア)
人気は鼻に優しい保湿系ティッシュ
「ネピア鼻セレブティシュ(王子ネピア)を愛用しています」(上田先生)や「鼻が痛くなりにくい保湿ティッシュを選んでいます」(内野先生)など、たくさん鼻をかんでも肌がヒリヒリなりにくい、柔らか素材の肌に優しいティッシュを選んでいるようでした。
マスク部門
三次元シャイニングマスク(興和株式会社)
はだごこちローションマスク(小林製薬株式会社)
ワイヤー付きや肌に優しい素材が選ばれていました!
「物理的に花粉を防ぐことを考えてマスク、メガネは十分効果があると思っています」(竹渕先生)といったように、花粉対策にはマスクは必須という回答を沢山いただきました。
具体的には、「肌に優しいもの選んでいます」という清水先生は、小さい方が無駄にゴワゴワしないので、はだごこちローションマスク小さめサイズ(小林製薬)と三次元シャイニングマスク(興和株式会社)をチョイス。
上田先生は「マスクは、ワイヤーが入っていて鼻の形に曲げられるプリーツ状のものを愛用しています」といったように、マスクの選び方は先生それぞれのようでした。
ノーズマスクピットネオ(バイオインターナショナル)
見た目もスマート! 新発想の花粉除去アイテム
内野先生が実際に使われているノーズマスクピットネオ(バイオインターナショナル)は、鼻に入れるだけの新しいタイプの花粉除去アイテムでした。
「意外としっかり鼻からの花粉を防いでくれるので症状が軽い気がします」と教えて頂きました。
鼻洗浄部門
ハナクリーンS(株式会社 東京鼻科学研究所)
鼻洗浄はお子さんの花粉症対策にもオススメ
鼻洗浄は花粉症の症状軽減や風邪予防に効果があるとのことで注目されていますが、真水で洗うと鼻奥に痛みが出てしまうのが難点。
そこでオススメなのが、ハナクリーンS。
「ハナクリーンSはハンディタイプで、子どもでも出来るので外来でもおすすめしています」と吉岡先生に教えて頂きました。
「温度・濃度・水圧」を正しく調節することが快適な鼻洗浄のポイントのようです。
ドリンク部門
アレルギー対策ブレンド(マリエン薬局)
甜茶(山本漢方製菓株式会社)
新発想!ハーブティで花粉症対策も
「ネットショップでのみ買えるハーブティーアレルギー対策ブレンドは、良く効くと評判なので、使ってみています。
1日2杯が目標らしいですが、1杯で終わってしまうこともあります。漢方的な民間療法ではありますが、今までの経験が蓄積されているハーブなので信頼しています」(保田先生)とのことでした。
そのほかにも、べにふうき茶、甜茶なども効くと聞いて飲んでいるようです。
清水先生からも「ブレンドしてハーブティーを飲んでいます」といったお話もお聞きしました。
花粉症対策にハーブティを飲まれている先生方は、結構いるようですね。
サプリメント部門
ビーポーレン(ラベイユ)
アルメニアンナリネ(株式会社リノア)
効果が期待できるサプリメントも!
保田先生の「花粉の塊のサプリメント『ビーポーレン(ラベイユ)』は、減感作療法も花粉を摂取するので、理にかなっているかなと思って飲んでいます」といった話や
「赤ちゃん由来の人乳酸菌のサプリメント『アルメニアンナリネ(株式会社リノア)』を飲み始めてから、腸内環境が整い、免疫力アップで症状が軽くなったので飲み続けています」(内野先生)など、
処方薬ではなくサプリメントで対策をされている先生も複数いらっしゃいました!