外反母趾のお子さんが増えています！！
子どもでもまれに幼児期から発症し、小学校高学年から中学にかけて疾患率が増加する外反母趾。
形成外科専門医の吉原先生に、外反母趾について伺いました。
教えてくれたのは！
足と歩行の診療所
院長 吉原 正宣 先生
日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本抗加齢医学会専門医
先生の詳しい情報はこちら！
子どもの外反母趾Q&A
子どもの外反母趾って具体的にどんなものなのか？
吉原先生にお答えいただきます！
Q.外反母趾ってどんな病気？
Q.外反母趾ってどんな病気なんですか？
吉原先生
A.足の親指の骨が人差し指方向に「くの字」に変形し、親指のつけ根の関節が突き出して痛むのが外反母趾です。
足裏のタコやウオノメの原因にもなり、外反母趾が悪化すると靴を履いていいなくても終始痛むようになります。
外反母趾角が16度以上を外反母趾と診断しています。
Q.ハイヒールを履かない子どもでもなるの？
Q.ハイヒールを履かない子どもでも、外反母趾になるんですか？
吉原先生
A.外反母趾の多くは足先の細い靴が原因ですが、下記に当てはまる子は外反母趾になりやすいと言われています。
外反母趾チェックボックス
□足の親指が人差し指より長い子
□扁平足の子
□親が外反母趾の子
□足に合わない靴ばかり履いている子
外反母趾の治し方
外反母趾の治し方のポイントを3つ紹介します！
ストレッチ
足指の変形を予防するため、足指を閉じたり開いたりするグーパー体操や、足指で床に置いたタオルを手繰り寄せる運動、足指を手で一本ずつ引っ張ってほぐすストレッチを！
正しい靴選び
足の形に沿ってこまめに微調節できる紐靴で、かかとが硬めで足をしっかりホールドしてくれるもの。さらに、足に合ったインソールに入れ替えができる、中敷が抜けるタイプが理想的です。
インソール
インソールを使って、足の縦や横のアーチをサポートしつつ、足裏にかかる圧力を分散することで、足が地面に着いたときなどに生じる痛みを軽減できます。オーダーメイドの医療用インソールは保険が効きます。
それでも改善しない外反母趾の場合は、手術を検討！
将来の足のためにも、外反母趾傾向のお子さんは早めの矯正を！
骨の柔らかい子どものうちから医療用インソールを使って矯正することが大切です。
