小児科

ママさん小児科医が語る!子育てのアドバイス

ママさん小児科医が語る!子育てのアドバイス

子育て経験のある女医先生がママ達の素朴な疑問に答えてくれました!!
小児科医の立場だけでなく、母親目線のアドバイスに注目です☆

水疱瘡とおたふくかぜの任意接種について

Q:水疱瘡(みずぼうそう)とおたふくかぜの任意接種を受けようか考え中です。水疱瘡、おたふく風邪の最近の状況について教えて下さい。

水疱瘡(みずぼうそう)について

二宮恵子先生二宮こどもクリニック
二宮恵子先生

水痘は健康な小児では一般的に軽症ですむことが多く、治療薬もあります。

しかし、夏場やアトピー性皮膚炎があると、掻き壊して痕になったり感染を起こしたりします。稀に肺炎や肝炎、小脳炎、心室炎、血小板減少性紫斑病を起こす事があります。

1〜14歳までの死亡率は1/10万人ですが15〜19歳では2.7/10万人、30〜49歳では25.2/10万人となります。

水痘ワクチンは麻疹ワクチンほど防御率が高くありませんが、接種した人で水痘に感染したのは19.2%、そのうち90%は発疹が50個以下の軽症でした。

副反応は注射部位の発赤や軽微発熱が7%、強いアレルギー反応や血小板減少性紫斑病が1/100万人です。任意接種なので、このようなデータから接種を決めて頂くことになります。

おたくふかぜについて

二宮恵子先生二宮こどもクリニック
二宮恵子先生

おたふくかぜは耳の下が腫れて痛くなるだけではありません。

実は原因のウイルスが全身の臓器を侵して神経系組織と内分泌系組織(耳下腺、顎下腺、睾丸、卵巣、膵臓など)に炎症を起こしやすい病気です。水痘と違い治療薬はありません。

合併症として多いのは髄膜炎で1〜3%ですが後遺症は残しません。脳髄膜炎は後遺症を残す事があり1/5000人、難聴は最近の調査では1/100〜500人(一側性93.4%、両側性6.6%)で予後はよくありません。その他、睾丸炎、卵巣炎、膵臓炎、腎炎などがあります。

ワクチンの防御率は麻疹ワクチンほど高くありませんが、80〜98%とされています。

副反応としては軽い耳下腺の腫張が2〜3%、髄膜炎が1/6700〜13700人ですが、重症になることは稀です。血小板減少性紫斑病が1/100万人です。

任意接種なので、このようなデータから接種を決めて頂くことになりますが、おたふくかぜにかかるピークは4〜5歳なので接種するなら1〜2歳が良いでしょう。

鼻水吸引について

Q:風邪をひいた時、鼻水はこまめに吸い取った方がよいのでしょうか? 鼻水吸引を嫌がるので悩んでいます。

二宮恵子先生二宮こどもクリニック
二宮恵子先生

鼻をいじられるのは大人でも嫌ですね。鼻の中に吸引器を入れられるとツンとするし、鼻の周囲がただれていると拭くだけでも痛みます。

しかし、感染があると鼻汁の中にばい菌がいて咽頭炎や中耳炎の原因にもなりますし、鼻で呼吸する事が困難になると口呼吸となり、のどの粘膜が傷みます。鼻をかめない小さい子供ではやはりこまめに取ってあげましょう。

ただし、吸引器を奥まで入れたり、強く吸いすぎると粘膜を傷めるので注意しましょう。2〜3歳になったら上手に鼻をかめるように練習することも大切です。

おしゃぶりについて

Q:5ヶ月の子供に下の歯が生え始め、むず痒いのか玩具や人の指をかじります。おしゃぶりをさせた方が良いのでしょうか?おしゃぶりのメリット、デメリットについて教えて下さい

中村先生松原ファミリークリニック
中村晶子先生

おしゃぶりは、赤ちゃんを安心させるためのものです。

赤ちゃんは口で何かに吸い付くことで安心感を得ます。眠かったり、退屈だったり、不安だったりするときに、おっぱいや指やおしゃぶりを吸いたがります。

おしゃぶりのメリットもデメリットも、もっともらしい説が出ていますが、医学的にきちんとした根拠があるわけではありません。

口呼吸も歯並びもほとんどは遺伝的な要素が原因です。ごく一部の極端な例が取り沙汰されているだけです。だからおしゃぶりは使っても使わなくても構いません。

おしゃぶりの便利なところはすぐに赤ちゃんが静かになるところです。夜中に寝ぼけたり外出先でぐずったりしたときには本当に助かります。

人前でおっぱいを求められて困ることもありません。寝つきもいいので子供を人にあずけるときにも便利。指しゃぶりとちがってやめさせたければ取り上げればいいし、消毒もできます。

反対に困るところは指とちがってなくすことです。

外出時忘れたりするともう大変、パニック。落っことしてバッチくなっちゃったのにくわえたがるのも困ります。

やめさせるときに子供がおしゃぶりを欲しがって泣くのも切ないですね。まるで断乳です。ぐずる子供をだまらせるとき頼りすぎないようにすれば使うのはいいんじゃないでしょうか。

指しゃぶりよりいいと思います。止めさせるのが大変だし、あかぎれになったりするので。かじり癖のある子はおしゃぶりのゴム部分が切れてきて危険ですから、ちゃんと点検してください。歯の生えはじめに物を噛みたがるときは歯固めを与えるほうがいいでしょう。

子供同士の遊びは何歳から?

Q:1歳児なのですが、周りに同年代の子供が少なく子供同士の遊びをさせていません。これは将来悪い影響を及ぼしますか? 子供同士の遊びは何歳から必須ということはありますか?

中村先生松原ファミリークリニック
中村晶子先生

子供同士がお互いかかわり合いをもって遊ぶのは3〜4才からですので、幼稚園に通うようになってからで十分です。それまでは保育園で同年代の子供と一緒にしておいても一人ひとり別のことをして遊んでいます。

とはいえ子供は子供同士でいるのが大好き。ほかの子供の刺激をうけるのも良いことなので、保育園の地域ふれあい行事や、児童館にいってみたら楽しいのでは? ママ友ができるといろいろ情報交換できるし、おさがりなどもらえるかも。

むしろ同年代でないお兄さんお姉さんのほうがちゃんと赤ちゃんの相手になってくれます。赤ちゃん同士だと引っ掻いたり噛み付いたりしちゃいますから。

0歳児の理想的な就寝時間は?

Q:0歳児の理想的な就寝時間はありますか? 生後5ヶ月になり生活スタイルも固まってきたのですが、就寝が夜の11時、12時です。6時間後に起き、オッパイを飲んだ後はまた4時間程寝てしまいます。この生活スタイルは問題あるでしょうか?

中村先生松原ファミリークリニック
中村晶子先生

手のかからないお子さんですね。午前中寝てる時間をもう少し夜にシフトできると理想的。ママがゆっくりできる時間が増えますよ。

夜寝ているときに成長ホルモンがでるので早寝早起きがいいことは確かですが、このくらいの赤ちゃんはまだ日中疲れるほど活動しないので夜更かしになりがちです。

ただ子供は眠たそうにしているのに部屋が明るかったり、テレビがうるさかったりして眠れないことがあります。家中が寝静まらないと寝ない子もよくいます。

早く寝かせるためにママもいったん寝る体制になって部屋を暗くし、子供が眠れる環境を整えてみてください。

眠りかけたところにパパが帰ってきて大はしゃぎ…というのもよくあるパターンです。
毎日では困りますが、パパとのコミュニケーションも大事なことですから、そんなときは多少夜更かしになっても、かわいい盛りのお子さんとパパがふれ合う時間があっていいんじゃないでしょうか。

ただし寝る前はあまり興奮させないようにして下さい。もう少し大きくなって日中の活動量が多くなると夜の寝つきも早くなるとおもいます。

食物アレルギーについて

Q:食物アレルギーが出ました。成長すれば治まると聞いていますが、大体いつ頃でしょうか? 一生続く場合もあるのでしょうか?

山岡先生やまおか こどもクリニック
山岡光子先生

食物アレルギーの対応は何かと大変かと思われますが、年齢が上がるにつれて多くのお子さんは改善していきます。医師と相談して、少しずつ食べられる食品を増やしていきます。除去食を続けている間は栄養が偏らないように注意しましょう。

又、大きいお子さんには、ソバ、ピーナッツや甲殻類のアレルギーが出る場合があり、なかなか治りにくい事もあります。

食べ物の好き嫌いについて

Q:1歳の子供の好き嫌いが激しくなり、果物やお菓子しか食べてくれません。そのうち好き嫌いはなくなりますか? 栄養が偏るのではないかと心配です。

山岡先生やまおか こどもクリニック
山岡光子先生

小さいお子さんには好き嫌いがよくみられます。食事の時間には、強制せず楽しくごはんを食べる事を第一に考えましょう。

外出中お腹がすいた時や、お友達との食事を多いに利用し、食べる楽しさを体験することは非常に良いことです。

その他の質問

Q:現在妊娠後期で切迫早産につき安静にと言われています。2歳の長女が抱っこをせがみ大泣きします。いくら言い聞かせても聞いてくれず、どのように対処すべきか困っています。

山岡先生やまおか こどもクリニック
山岡光子先生

一日に少しの時間で良いので、一対一でゆっくり本を読んだり、抱っこの時間をとったりしましょう。

たまには、お腹の赤ちゃんの事をゆっくり話してあげる事も必要です。2歳のお子さんにも「大事にしているのよ」ということを伝えましょう。自分の事をしっかりと受け止めてくれている、というメッセージを繰り返し発する事が大切です。