ドクターコラム

教えて小児科ドクター! この秋やるべき感染症対策

子ども達の夏休みが終わり、新学期がはじまったものの、コロナ第7波の流行はまだ収まりそうにありませんね。これから寒い季節になるにつれて、インフルエンザも気掛かりです!
そこで、秋のうちから備えておきたい感染症対策について、高座渋谷つばさクリニック院長の武井智昭先生にお聞きしました。


高座渋谷つばさクリニック
院長 武井 智昭先生

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まずは規則正しい生活で体調を整えよう!

夏休み中に規則正しい生活が乱れて、夜ふかしが習慣になってしまった子はいませんか?

基本的なことですが、感染症にかかりにくい身体をつくるため、大人だけでなく子ども達も、十分な睡眠とバランスの取れた食事が大切です。

また、ストレス過多になるとリンパ球が減って感染症にかかりやすくなるため、ストレスを溜めない生活を心掛けましょう。
夏休み明けは、子ども達が緊張や不安を抱えやすい時期です。何か変わった様子や困ったことがないか、気にかけてあげましょう。

三密を回避して行楽の秋を楽しもう!

約2年半に渡るコロナ禍で、人混みを避け、できるだけ人との接触を減らしてレジャーを楽しむニュースタンダードが定着しつつあります。
三密回避と手洗い&マスクを徹底し、必要に応じて手指消毒をしながら、行楽の秋を楽しみましょう。

(おすすめレジャー例)

キャンプなどの人との距離を保てるアウトドア
ママ友との集まりは少人数で
外出先でも自宅でも手洗いと換気に気をつけて。ただし気温が低くなったら、室内の冷えすぎにも注意を!

インフルエンザ対策は10月から!

今年のインフルエンザがどの程度流行るかはまだ予測できませんが、早いうちから対策をして、コロナとインフルのダブルパンチを避ける備えをしましょう。

インフルエンザの流行のピークは毎年1月〜3月です。
10月になったら家族で(赤ちゃんは生後6ヶ月〜)インフルエンザ予防接種を受けましょう。
13歳未満は、1回目接種後2〜4週間後に、2回目を接種します。2回目接種は遅くとも12月中に完了できると良いでしょう。

近くの発熱外来を調べておこう!

もしも熱が出た際に慌てないよう、かかりつけ医で発熱外来を行っているか、もし行っていない場合は近隣で診てくれるところがないかを、あらかじめ調べておきましょう。
発熱外来は、駆け込みで直接来院するのではなく、まずは電話で予約を取る場合がほとんどです。
いざという時のため、発熱外来を行っている医療機関の電話番号や電話受付時間、診療時間や休診日などをメモして、目立つところに貼っておくと良いでしょう。

コロナ禍でも持病のケアは最優先に!

コロナ感染が増えると、感染を気にしてコロナ以外の病気の受診を控える方もいますが、それはとても危険です。
特に、小児喘息や発達障害、アトピー性皮膚炎などの継続して薬や治療が必要なものや、乳幼児の健診・予防接種については、決められたスケジュールで通院するようにしてください。
受診控えが原因で、持病が悪化したり、病気の早期発見の機会を逃してしまっては元も子もありません!

まとめ

いつにも増して十分な睡眠、バランスの良い食事に気をつけ、ストレスを溜めない生活を!
引き続き、手洗い・マスク・換気を忘れずに。アルコール消毒は適宜活用しつつ、手洗いをしっかりと!
インフルエンザワクチンは1回目を10月に、2回目を11月に打つのがベスト!
レジャーは人混みを避け、キャンプなどのアウトドアを楽しもう!

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ゲンキのモトの編集・ライティング担当。13才と9才の男の子がいます! インスタグラムでも、日々のお弁当や大好きなスイーツなどをアップしています♪良かったら見にきてくださいね!(@mainichi_sweets_genkinomoto