ベストセラーとなり現在も、絶賛発売中の著書「頑固なかゆみもアトピーも1分肌活で必ずよくなる」の内容を、今回は少し教えて頂きました!
一言で「肌トラブル」といっても虫刺されやかぶれといったマイナートラブルから、アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギーまで、その深刻度はさまざま。たかが「かゆみ」とあなどるなかれ、深刻なものではステロイドの影響で社会生活に支障をきたしたり、体力が衰えて外出さえままならなくなってしまったりする方も……。
しかし、全ての原因となる「かゆみ」は、とても簡単な毎日の習慣で防ぐことができるんです。著書の中で紹介しています特別な治療をすることなく、かゆみのない健康な肌を実現するためのコツを、特別に今回ご紹介させて頂きます。
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アレルギー疾患やかゆみ治療が得意。メディカルエステも併設!(うるおい皮ふ科クリニック)|ゲンキのモトのお医者さん
たった1分でOK! 誰でも健康な肌を手に入れられる“肌活”3ヵ条
まず、皆さんに実践してほしいのが“肌活”です。肌活とは、すでに起きている肌トラブルの改善と治療の促進、そして今後の皮膚トラブルを防ぐための「とても簡単な習慣」のこと。皮膚を覆う皮ふフローラ(細菌叢)のバランスを保つことで、健康な肌を作る習慣です。
その内容はたったの3つ! 「塗る」「洗う」「バスタイムの工夫」といった、1分程度でできてしまうカンタンなものです。
- 保湿:肌を潤わせる
- 冷却:肌内部の熱を冷ます
- 清潔:肌を清潔に保つ
深刻な肌トラブルに悩む方の中には、「脱風呂」「脱保湿」といった過激なケアをしている方もいるようですが、これらは“肌活”の考え方からするととても推奨できる行為ではありません。また、清潔を心がけるあまり、1日に何度も体を石けんで洗うというのもお薦めできませんね。
まずは、適切な方法で「保湿」「冷却」「清潔」を心がけること。そして、それを継続すること。それこそが、肌を生まれ変わらせる秘訣なんです。“肌活”の目指すゴールは、「保湿だけしていればよい状態を維持できる」強いお肌を目指しましょう。
健康な肌を手に入れたいなら、汗をかきなさい
炎症を起こして熱を持った肌は乾燥し、熱をこもらせて悪循環を招きます。状態の改善のためには、まず炎症やかゆみ、肌の赤みの原因となる「肌内部の熱」を冷ますことが大切です。
そのためには、「いい汗をかく」ことがお薦め。運動をしたときに出るサラっとしたさわやかな汗には、
- 蒸発した時に肌の熱を奪う(=冷却)
- 肌の潤いを保ち(=保湿)、皮脂と混じって皮脂膜となり、肌を守る(=バリア機能)
- 肌の表面の汚れを洗い流す(清潔)
という3つの役割があるんです。つまり、汗をかくことは“肌活”の面から見るといいことだらけ。
ただし、汗は放置すると細菌の栄養になり、皮膚フローラを崩す原因となるので要注意。汗をかいたあとは、水で流したり、清潔な服に着替えるなど、清潔を保つ意識が必要です。
また、肌を洗うと肌は清潔になりますが、放っておくと乾燥してしまいます。そこで、清潔にしたあとは、保湿剤などで肌を潤わせることが必要となります。肌活的には①保湿と②清潔という相反する要素を両立させなければなりません。この2つのバランスを取ることこそが“肌活”の要点ともいえるでしょう。
こんなクセがある人は要注意! 絶対避けたい「お肌を痛める習慣」チェックリスト
ところで、今現在お肌にトラブルを抱えているという方もいらっしゃるかもしれません。もしかしたら、その原因は実は毎日の習慣に潜んでいるかもしれませんよ。まずは以下のリストで、当てはまる項目がないかチェックしてみましょう。
- 長風呂が好き
- シャワーは熱いお湯(41度以上)でないと浴びた気がしない
- 汗をかかないように気をつけている
- 1日2回以上、石けんで体を洗っている
- なるべく保湿剤は使わないようにしている
- 長期間、ダイエットで食事制限を続けている
- 処方された薬はあまり飲まないし、塗らない
「熱いお湯に浸かってさっぱりした方が肌にいい気がする」「汗をかくと不潔で肌に悪いから……」など、それぞれに理屈はあるかもしれませんが、これはいずれも肌を痛める行為なんです。もし、“肌活”を実践して健康肌を手に入れたいなら、まずはこれらの行為をやめることから始めましょう。
まとめ
正しい“肌活”で強い肌を作りつつ、起きてしまったトラブルには自己判断をせずに医者に診てもらって正しい治療で対処する──それだけで、あなたを悩ませる「かゆみ」は確実に改善し、健康で美しいお肌を手に入れられるのです。
そのためには、正しい知識をもって“肌活”を実践することが必要。ぜひ「かゆみのない人生」を実現しましょう!
参考
書籍『頑固なかゆみもアトピーも1分肌活で必ずよくなる』