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ウチの子、下ネタで大はしゃぎなんだけど……どうしたらいい?──とにかく明るい「性教育」の始め方(1)

古くは『クレヨンしんちゃん』、新しいところでは『うんこドリル』や『おしり探偵』のブームを見てもわかるように、小さい子どもたちは本当に下ネタが大好き! お外でも「うんこ!」「ちんちん!!」などと大はしゃぎする子どもたちに、手を焼いているママたちも多いのでは? 今回は、そんな無邪気な子どもたちを将来不幸な目に合わせないための、正しい性教育の始め方についてご紹介します。

のじまなみさん のじまなみさん
今回は、性教育アドバイザー・「とにかく明るい性教育【パンツの教室】協会」代表理事のじまなみさんにお話をお聞きしてきました!
HP:https://pantsu-kyoshitsu.com/

Q1:下ネタ大好きな息子……やめさせた方がいいですか?

2歳になる息子がいます。『おしり探偵』や『クレヨンしんちゃん』が大好きで、「おしり」「ちんちん」といった下ネタ的な言葉で大はしゃぎをしています。
父親とお風呂に入っていると、おちんちんやおしりに触りたがることもしばしば。また、私がトイレに入っていると一緒に入りたがるのはいいのですが、生理のときなどは困ります。パンツの中までのぞき込んできて「ママどうしたの?」と大慌て。外出時に外のトイレでやられたときはどうしたらいいか頭を抱えました。
どうやってやめさせたらいいでしょうか?

イラスト:おぐらなおみ(『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』より)

A:人の体に純粋な興味を持てるその年代だからこそ、ぜひ「性の話」をするチャンスにしてみて!

理由1:どうして子どもたちは下ネタが大好きなの?

『うんこドリル』の爆発的ヒット、アニメ『クレヨンしんちゃん』が25年を超える長寿番組になっていることからもわかるように、子どもたちは本当に下ネタが大好き! 大人に教わった童謡やアニメのテーマソングを元にした下ネタオンパレードの替え歌が子どもたちの間で大流行することも。

でも、この年代の子どもたちは、「下ネタ=卑猥」というイメージはなく、ただただそこに興味があるだけ。例えば、8割の子どもが3~5歳の間に“命のスタート”に関する質問をするのだとか。子どもたちにとって下ネタで大笑いすることも、ママやパパに「赤ちゃんはどうやってできるの?」と尋ねることも、ただ興味のあることに目を向けているだけで、特別な意識などないんですね。

イラスト:おぐらなおみ(『お母さん!学校では防犯もSEXも避妊も教えてくれませんよ!』より)

大人としてはちょっと面食らってしまうかもしれませんが、実はこれは「性」に関する話を始めるまたとないチャンス。将来子どもたちが性に対して偏った意識を持たないためにも「明るく」「楽しく」オープンに性について話してみましょう。

理由2:性教育の適齢期は3~10歳! 思春期まで待っていたら手遅れです

子どもたちにとって、性の話も親の愛情も何の疑問もなく受け入れられるのは、3~10歳のとても短い期間です。それを過ぎて思春期に入ってくると、友達との付き合いも増えて家族との時間が減る上、気持ちの面でも親の言うことを素直に聞けなくなってしまいます。体がそれなりに成長してから、難しい話ができるようになってから……と待てば待つほど、子どもが親からの性教育を受け入れられなくなってしまうんです。

そうならないためにも、幼いうち、3歳くらいから意識して性の話をするようにしたいですね。一緒にお風呂に入る、一緒に寝る、一緒に出掛ける──一緒に過ごす時間が多い3~10歳くらいまでのキッズたちは、自分や他人の体に興味津々の「下ネタ全開期」。だからこそ、それを逆手に取って性の話をするのが有効なんです。

理由3:生理やセックス──変に隠すのではなく、正しい知識を伝えましょう

ときどき「私、生理中は子どもとは絶対お風呂に入らないんです」というママがいます。もちろん、生理が重すぎてお風呂に入れることもできないというような方もいらっしゃるかもしれません。でも、そうでないのであれば、生理中にお風呂に一緒に入ることにも意味があると、私は考えます。

実際に経血を見せてあげることで、「ママの体の中には赤ちゃんの卵があるんだよ。でも、赤ちゃんにならないと、こうやって毎月体の外に出て行くんだよ」と、子どもにもわかる言葉を選んで、きちんと愛情を持って伝えてあげてみてはどうでしょうか? 子どもは大人が思っている以上に素直に受け止めてくれるものです。家庭でそういう時間を過ごしていたら、生理中に出先のトイレで大騒ぎされることはありませんよね。

さいごに

改めて時間を取って性の話をしようとすると、大人も身構えてしまいますし、子ども側も話を聞く体制が整っていないこともあります。でも、こういった日常の些細なことをきっかけにすれば、自然に性の話をすることができますよね。最初は興味を持って聞いてくれなかった子も、このように日常的に繰り返し話をしていくと、少しずつ関心を持って性の話を聞き、受け入れてくれるようになりますよ!

参考

ABOUT ME
富澤比奈(取材・文 ライター)

富澤比奈(取材・文 ライター)
1978年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、語学系出版社で主に社会人向け英語教材の制作に携わるが、20代半ばで独立。以降、語学・教育系の執筆・教材制作だけでなく、「日経エンタテインメント!」「an・an」「週刊テレビガイド」などエンターテインメント系雑誌・ウェブサイトおよび、「リトル・ママ」など子育て系メディアの編集・執筆や、オウンドメディアの制作協力・執筆など、幅広く活動している。