日本ではまだまだ珍しいベジタリアン&ビーガン向けのメニューが、2019年5月13日から横浜ベイホテル東急で提供され始めました! さっそくどんなお料理なのか、美味しいもの大好きなゲンキのモト取材班が試食会に潜入。目も舌もカラダも喜ぶ料理の数々をご紹介します♪
そもそも「ベジタリアン」「ビーガン」ってなに?
ベジタリアンとは、野菜や果物、穀物、豆類などの植物性食品を中心とした食生活を送る人のこと指し、卵や乳製品も口にします。一方、ビーガンとは動物からの搾取を行わないことをモットーとした、卵や乳製品も口にしない食事志向の人たちです。
ベジタリアンやビーガン以外にも、世界にはさまざまな理由で、食品をあえて制限している方たちがたくさん存在します。
・病気(アレルギーや生活習慣病など)
・美容志向、ヘルシー志向
・宗教上の戒律
・地球環境保全
・動物愛護
イスラム教徒は教義上、アルコール飲料、調理酒、豚肉や豚由来の食品添加物(ゼラチン、乳化剤、動物性油脂、グリセリンなど)を食べることが禁じられています。また、近年欧米では、グルテンフリーや卵フリー、抗生物質フリー、コレステロールフリーなどなど、特定の成分や食品を食べない「フリーフロム」志向が高まっています。
日本に訪れる外国人の約5%がベジタリアン・ビーガン食を希望し、約25%がイスラム教徒向けのハラール食を希望するといわれています。また、イギリス人の約25%は、フリーフロム食を希望するとの調査結果もあるそうです。
「(財)WIK-Japan」のお話より
さらに、アジアには「五葷(ごくん)」と呼ばれる大地の毒素を吸って育つ野菜(ネギ、ニラ、にんにく、らっきょう、アサツキ)を口にしない人たちも多く存在します。
オリンピックを目前に、ますます国際色豊かになっていく今、横浜ベイホテル東急では、ベジタリアンやビーガンをはじめ、さまざまな理由で食品を制限されている方たちや、健康志向・美容志向の高い方たちにも食事を楽しんでもらおうと、ベジタリアン・ビーガン向けの食事をいち早くグランドメニューとして提供しています!
お待ちかね! 絶品ビーガンメニュー
試食会の会場に入って最初に出迎えてくれたのは、色鮮やかな野菜のディスプレイと美しい料理の数々です!
こんな素敵な料理たちが、肉や魚などの動物性食品を一切使わずに、穀物や豆類、野菜などの植物性食品のみで作られているというから驚きです!!
さらに、保存料や着色料などの添加物、化学調味料、精製した砂糖・塩なども使っていないという徹底ぶり。使用するナッツやドライフルーツについても、油や酸化防止剤が使われていないものを厳選しているとのことでした。
今回、私たちが試食させていただいたのは、卵や乳製品さえも使用しない究極の菜食主義・ビーガン向けのフレンチ風コース料理。五葷であるネギ、ニラ、にんにく、らっきょう、アサツキなども使用していません。
ベジ寿司2種のお楽しみ
まず出てきたのが、宴会のコースにアミューズとして提供される2種類のお寿司です。
さぁ、どこからどう見てもイカとマグロのお寿司!?
「??」
さっそく頭のなかはパニック! だって、魚介類はビーガン的にはNGのはずですから。
ところがなんとこちら、全て野菜だけで作られているというのです!!
イカに見えたのは、ナタデココ。酢飯の代わりにキャロットラペが握られています。赤身マグロと思っていたのは実は赤パプリカで、酢飯に見立てられているのは、フランス料理に使われる芽セロリというお野菜でした。
完全に和な風貌ながら、お味はフレンチ! しかも、本当に本当に美味しい!!ユーモアが効いた驚きの一皿に、のっけからヤラレました。
「野菜ばっかりの料理なんて味気ないんじゃ…」なんて思っていた私。シェフに今すぐ謝りたい!!
オリエンタルビーガンに捧げる野菜サラダ トマト風味の豆乳グルトソース
つづいては、オレンジのソースとエディブルフラワー(食用花)がとってもお洒落なサラダです。
オレンジ色のソースは、豆乳から作られたヨーグルト(略して、豆乳グルト)とトマトのソース。卵が食べられないビーガンの方はマヨネーズもNGなのですが、この豆乳グルトはマヨネーズのような酸味とまろやかさがあり、ビーガン用調味料としてよく使われる食品とのことでした。
そして注目いただきたいのが、サラダの中に見え隠れするエビのような食品です。もちろんエビではありませんよ♪ その正体は、デンプン。 見た目も味もプリプリの美味しいエビそのものだったので、本当に驚きました!!
赤い実のピリッと辛いケッパーや、オリーブオイルを固めて作ったという口の中で溶ける宝石のような粒、お好みでトッピングするバジルソースオイルなど、普段味わえない高級感溢れる上品なサラダでした♪
大豆ミートのハンバーグ レモンコンフィソース
ベジタリアン、ビーガンの代用肉として知られる大豆ミート。こちらは大豆とレンコン、しいたけ、片栗粉で作られたハンバーグです!
奥に見えるのは、ミニトマトを器にしたラタトゥイユ。卵の入っていないマヨネーズが使われています。
このハンバーグ、たかが大豆と侮ってはいけません! 歯ごたえあるボリューム感は、まさにジューシーなお肉そのもの。肉のような、しっかりとしたコクと旨味まで感じられるのが不思議です。
爽やかなレモンのソースがぴったりマッチした、メインにふさわしい一品でした。
スイートポテトとフランボワーズのソルベ オレンジの香り
最後にいただくのはデザートです。
甘酸っぱいフランボワーズソルベと、砂糖不使用ながら濃厚で甘いスイートポテト、爽やかで夏にぴったりのレモンゼリーの3品。卵や乳製品を使わないデザートは、素材の味がストレートにでるため、食材にはかなりこだわられて作っているそう。
デザートだけでも食べにきたいと思わせるような、最高の一皿でした!!
1日10食限定の絶品プレート&予約しても食べたいフルコース
横浜ベイホテル東急で楽しめるベジタリアン・ビーガン料理の一部をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
「ベジタリアンやビーガンではないけれど、美味しくてヘルシーなものには興味がある♪」という方には、ぜひ一度召し上がっていただきたいお料理ばかり。食後は、「体に良いものをたくさん食べられた!!」という充実感で、お腹も心も満たされること間違いなしです!!
2階のオールデイダイニング「カフェ トスカ」では、1日10食限定で、予約なしでベジタリアン・ビーガン向けの2種のプレートを食べることができます。
▲スマートベジバーガープレート 4,500円(税・サービス料別)
ミネストローネ/大地のパワーサラダ/大豆ミートのカツバーガー/野菜のマリネサラダ/大豆ミートソースのパスタ/にんじんゼリー/コーヒー
▲スマートビーガンカレープレート 4,500円(税・サービス料別)
ミネストローネ/大地のパワーサラダ/ムングダルカレー/大豆ミートのから揚げ/かぼちゃと豆のクリーミーサラダ/チアシード入りヨーグルト/コーヒー
また10名以上であれば、宴会やパーティーのメニューとして、ベジタリアン向けのコース料理とビーガン向けのコース料理を楽しむこともできます。こちらは、2週間前までに予約が必要となり、食事代のほか部屋料金、音響照明費などが加算されます。
▲オリエンタルベジタリアンコース(一例) アミューズ付8,000円(税・サービス料別)
ベジ寿司2種のお楽しみ/大豆ミートのフレークとグリンピースのピラミッド 黒胡麻ソース/トウモロコシの温かいポタージュ シナモン風味/カダイフを纏ったアーティチョークのフリチュール 彩り野菜とトリュフのジュータンに載せて/大豆ミートのソテー デミグラス風ソース ハーブフラワーミックスサラダ添え/フロマージュブランのクリーム フルーツサラダ仕立て
▲オリエンタルビーガンコース(一例) アミューズ付8,000円(税・サービス料別)
ベジ寿司2種のお楽しみ/オリエンタルビーガンに捧げる野菜サラダ トマト風味の豆乳グルトソース/そら豆とグリンピースの冷製スープ 金箔飾り/ジャンボマッシュルームのグリエ オリーブペーストと共に/大豆ミートと野菜のかき揚げ キャベツのブレゼとレモンコンフィソース/スイートポテトとフランボワーズのソルベ オレンジの香り
どれも今まで食べたことのないような「ワォ!」と驚く絶品のお料理ばかり! 思い出に残るお料理とともに、素敵な時間を味わってみてください。
●2Fオールデイダイニング「カフェ トスカ」
ご予約・お問い合わせ TEL 045-682-2255(レストラン予約 10:00〜21:00)
●コース料理(宴会場)
ご予約・お問い合わせ TEL 045-682-2270(販売促進)