このところ、女性タレントの美容整形カミングアウトが話題になっていますね。すこし前まで「私、整形しました!」なんて口が裂けても言えなかったのに、最近は世の女性たちの美容整形へのハードルがかなり下がってきたということでしょうか。でも、実際は「綺麗にはなりたいけれど、あそこまで本格的な整形はちょっと…」と思う方が大多数。そんな中、メスを入れなくても整形級に綺麗になれる手軽なアンチエイジング治療として、「ボツリヌス治療」と「ヒアルロン酸注入」が今注目を集めています。百聞は一見にしかず!ということで、実際どれだけ変われるのか、その効果のほどをレポートしたいと思います♪
<今回ご協力いただいたのは>
八重洲形成外科・美容皮膚科 院長 原かや先生
日本形成外科学会認定形成外科専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医・指導医
(http://genki-moto-doctor.jp/2018/06/18/yaesukeisei/)
綺麗なママは意外とやっていた!?アンチエイジング治療
今回のアンチエイジング治療も、以前私の頬のシミを華麗に消してくださった、八重洲形成外科・美容皮膚科の原先生にご協力をお願いいたしました。(過去記事「憧れのシミぽろりを体感!!美容皮膚科でシミ取りレーザーを打ってもらいました!!」はコチラ)
というのも、原先生が以前おっしゃっていた「目鼻をいじらなくても、顔の輪郭を綺麗に整えるだけで、ナチュラルなまま美人度をぐんとアップできる」という言葉が忘れられなかったから!
仕事復帰前に、アンチエイジング治療を受けに来る育休中のワーキングママも多いそうで、「もしかして、あの綺麗なママも実はやっているのでは?」と、すっかり好奇心を突き動かされ、原先生のクリニックをウキウキしながら訪れました。
先生「こんにちは。今日はどうされましたか?」
私「元々クマが目立つタイプなのですが、30半ばを過ぎてから目の下のあたりがくぼんできて、ますますクマが目立つようになって…。それから、あごにある梅干しみたいなシワが気になるのでどうにかしたいのですが」
先生「そうですね。頬骨上のくぼみはヒアルロン酸を少し入れてあげると、お疲れ顔が生き生きした印象になりますよ。あごのシワは、筋肉が過度に緊張してできるシワなので、ここにボトックスを打つと筋肉がリラックスしてシワが取れ、品の良い印象になります。あごは、ボトックスを入れた後にヒアルロン酸を注入して、理想的なV字ラインに近づけるのもオススメです。美容家のIKKOさんが女性的で美しく見えるのは、あの尖ったあごのせいなんです。あご以外のフェイスラインは髪で隠して誤魔化せるけど、あごだけは隠せないから、ここが綺麗なだけで人に与える印象がぐんと変わります」
私「尖ったあごは女性の憧れですよね!あと先生、このエラのボツリヌス治療って本当に小顔になれるんですか?私にも効くんでしょうか?」
先生「小顔治療とは、発達したエラの筋肉の動きをボツリヌス治療で止めることで、筋肉が次第に痩せて顔の輪郭がほっそりするという仕組みです。エラの筋肉が発達している方にしか効きませんが、やえさんの場合はしっかり効果が出そうですね。ただし、40歳を過ぎてからのエラのボツリヌス治療は、逆に頬のたるみを目立たせてしまうのでオススメしていません。個人差がありますが、半年ずつ間隔を空けてだいたい3回打つことで、その後もほっそりした輪郭を維持できる方もいらっしゃいます。」
次々と気になる箇所を相談する私に、効果的な治療法とデメリットについて、ひとつひとつ丁寧に説明してくださる原先生。「今のうちにこれをしておくと良い」「それはやり過ぎだから、やめた方が良い」と、将来的な見通しや第三者的な冷静な目線で親身にアドバイスしてくださるので、しっかり納得した上で治療を受けることができました!
「やる必要のない美容治療はやらない方がいい」「ヒアルロン酸はボリュームを足すことしかできません。足し過ぎは違和感の原因になるので、ほどほどの加減が大事。ヒアルロン酸だけですべての問題を解決するのは不可能なので、組み合わせの治療がベスト」「顔のパーツパーツを見るのではなく、全体の印象バランスを見て整えることが美人への近道」診察中に先生の口から出てくる数々の金言!原先生の美容医療に対する真摯な姿勢が言葉に表れています。
シワ改善と小顔を叶えるボツリヌス治療
ところで、私が受けたボツリヌス治療とヒアルロン酸注入とは一体どんな治療なのでしょうか?ここでは、アンチエイジング治療として人気の高い、ボツリヌス治療とヒアルロン酸注入について簡単に説明したいと思います!
まずは、ボツリヌス治療について。
シワの原因は、主に以下の4つが挙げられます。
①乾燥によるもの(例:目元のちりめんジワ)
②筋肉の動きによるもの(例:眉間のシワ、目尻のカラスの足跡)
③紫外線の光老化によるもの(例:手や腕、顔全体のシワ)
④加齢による頭蓋骨・筋肉・脂肪の減少によるもの(例:ほうれい線、目元のたるみジワ)
そのうち、②筋肉の動きによる「表情ジワ」の予防・改善に効果を発揮するのが「ボツリヌス治療」です。
ボツリヌス治療では、ボツリヌス菌自体を注射しているわけではなく、天然のタンパク質からできた毒素を分解・精製したものを注射します。
筋肉への効果は、注射してから2〜3日後に徐々に現れ、14日ほどで最大に達します。3〜4ヶ月間効果が持続した後、数週間かけて徐々に消失するのが特徴です。エラのボツリヌス治療では、エラの筋力を低下させた後に徐々に筋肉が痩せていくので、もっともエラがほっそりするのは治療後3ヶ月経った時点と言われています。
原先生曰く、30〜40代の若い人に表情ジワのボツリヌス治療する場合は、筋肉へ注射するよりも皮膚の浅い部分に注射することで、ほどよく筋肉の動きを止め、不自然さなくシワを改善することができるそう!
安全性が十分証明された治療ではありますが、妊娠の可能性がある方や妊娠している方は、ボツリヌス治療を受けることはできません。また、注射後に生理が2回来るまでは、避妊を徹底する必要があります。ちなみに、アラガン社のボツリヌス治療薬「ボトックスビスタ○R」は、国内で唯一厚生労働省が承認している治療薬でもあります。
ヒアルロン酸で萎んだ顔をボリュームアップ!目指すは−5歳の私
続いては、ヒアルロン酸注入についてご説明いたします。
さきほど挙げた4種のシワのうち、④加齢による頭蓋骨・筋肉・脂肪の減少による「たるみジワ」に効果的なのが「ヒアルロン酸注入」です。
顔の骨も加齢とともに、ボリュームが減っていきます。場所によっては骨のボリュームを補うようにヒアルロン酸を深い場所に入れることで、より自然な仕上がりでくぼみをふっくらさせることができます。しかも、注入直後から効果を実感できる即効性が、ヒアルロン酸注入の嬉しいポイントです。フェイスラインをV字にするときにも、このヒアルロン酸が重宝します。
治療して1週間ほどは、注入箇所に異物感がありますが、1ヶ月ほどで皮膚になじみ、押すと形が崩れるということもありません。仕上がりが気に入らなければ、溶解剤で簡単に元に戻すことも可能です。ヒアルロン酸の効果は、1〜2年ほどで、徐々に体に吸収されて消失します。
アラガン社の「ジュビダームビスタ○RボリューマXC」は、国内で初めて厚生労働省の承認を受けたヒアルロン酸製剤で、約2年という今までの製剤よりも長い期間、効果が持続する特長があります。
ヒアルロン酸で顔のボリュームを出す部位としては、こめかみや頬、あごなどが代表的ですが、原先生が30〜40代の若い世代にオススメしているのは、「おでこ」と「あご」です!
丸いおでことV字のあごは美人の条件と言われています。
皆さん10代、20代のうちは目の大きさばかりを気にしますが、年齢を重ねると誰でも目元から劣化が始まり、瞼がたるんで目が小さくなるため、鼻や輪郭の整っている人の方が美人度が高くなるそう。そのため、将来の顔の変化も見越して、ママ世代は「おでこ」と「あご」を整えよ!とのことでした。
逆に、頬やほうれい線にヒアルロン酸を入れ過ぎるとナチュラルさがなくなってしまうため、この部位への入れ過ぎには注意が必要とアドバイスしてくださいました。
手軽かつ効果がすぐにわかるヒアルロン酸注入は、欲が出てついもっともっととなりがちですが、経験値の高いドクターと相談しながら自然で綺麗に見える部位と注入量を見極めることが、治療成功の秘訣と言えるでしょう!
後編では、いよいよ実際に私が治療を受けた感想と、その驚きの変化のほどをレポートしたいと思います!