ドクターコラム

子どもの眼科受診のススメ|教えてドクター!

子どもの視力を伸ばすなら6歳までが勝負!

目の良い子に育てたいなら、実は幼児期の眼科受診が重要!眼科専門医の山本央子先生に詳しくお話をうかがいました。

教えてくれたのは!
大森海岸やまもと眼科内科
院長・山本央子先生 日本眼科学会認定眼科専門医

先生の詳しい情報はこちら!
きっと通いたくなる♡子連れに優しいクリニックさん!!|ゲンキのモト

子どもの眼科受診の重要性を解説!

3歳児健診や学校の健診で視力検査して、問題がなければ大丈夫かな。と楽観視するのは危険!
眼科を受診して、早期に子どもの目の状態を知りましょう。

視力検査、健診では問題なかったけれど…?

Q.健診では問題なかったのですか…?

A.3歳児健診では、斜視や急性疾患(結膜炎、ものもらいなど)がないかを確認するのみで、視力チェックは行いません

簡単な絵を見て答えさせる就学時健診や、お友達の答えを覚えて正解してしまうケースもある学校の眼科健診だけでは、正確な視力を測るには不十分なのです。

補足

要精密検査でも、約3割は眼科に受診しないというデータが出ています。

※出典:「3歳児健診健康検査における眼科検査の手引き(簡易版)」平成30年群馬県・群馬県医師会

子どもの眼科受診、眼科の検査ではどんなことがわかるの?

Q.眼科の検査ではどんなことがわかるんですか?

A.オートレフケラトメーターと呼ばれる、目の屈折度数を計測する機械で、近視・遠視・乱視などの「屈折異常」を正確に判断します。

「目のかゆみ」や「ものもらい」などでたまに眼科を受診して、この検査で幸運にも早期に視力矯正治療につながったケースがあります。

※ハンディタイプは、すべての眼科に必ずあるわけではありません。

幼児期の眼科受診のメリット


幼児期に眼科を受診することで得られるメリットを3つご紹介します!

正確な視力判断ができる

眼科に必ずあるオートレフケラトメーターなら、正確に視力検査を行えます。ハンディタイプは、目が開いていれば赤ちゃんから検査が可能です!

※ハンディタイプは、すべての眼科に必ずあるわけではないので、事前に確認しましょう。

早期に治療できる

子どもの視力は生後すぐ〜6歳ころまでが発達期間とされ、近視・遠視・乱視などの屈折異常による視力の伸び悩みは、幼児期に治療を行う必要があります。

視力が改善しやすい

年齢が低いほど、眼鏡や視能訓練による治療効果が高いとされ、3歳の子がわずか1年半で眼鏡が不要になるほど視力が改善した例もあります。6歳までの早期発見がポイントです!

 

子どもの視力のため、早期に眼科受診を!

幼児期の眼科受診の有無が、成長後の視力に関わるケースも!

少なくとも一度は、6歳までに眼科で視力検査を受けましょう!