ドクターコラム

小児科ママが教える「離乳食は作らない」!vol.4〜離乳食で必要な栄養素とは?

作る離乳食より買う離乳食のほうが楽で簡単です!

手間が減るのはもちろん、手作りでは補うのが難しい栄養素を豊富に取れるのも魅力。

 

買う離乳食は栄養が取りやすいのはわかったけれど、「どんな栄養素に気をつければいいの?」と気になるのではないでしょうか。

 

そこで今回は、「離乳食は作らなくてもいいんです」著者の工藤紀子先生に、離乳食で大切な栄養素についてお聞きしました!

 

  • 特に不足しがちな栄養素
  • 成長・発達のカギとなる栄養素
  • 発育・免疫の維持となる栄養素

 

以上についてわかりやすく教えていただきます。

母乳では不足しがちな栄養素は5つ

Q.そもそも離乳食は6ヵ月からなのは、母乳では栄養が足りなくなるからとのことですが、具体的に何が不足するのですか?

 

A.赤ちゃんは生後6ヵ月以降になると、母乳だけでは栄養不足になるので、離乳食で補う必要があります。

特に注意して取りたい栄養素は次の5つです。

WHO(世界保健機関)などで報告されているものと、近年問題になっているもの。

すべて子どもの健全な成長に必要な栄養素です。

 

・エネルギー
・鉄
・亜鉛
・ビタミンA
・ビタミンD

 

Q.聞いたことのある栄養素ばかりですが、足りないとどうなってしまうんでしょうか

 

A.一つ一つ解説していきますね。

 

エネルギー

エネルギーの主な供給源は糖質と脂質で、体にとってのガソリンのようなもの。量が足りなければガス欠になり、質が悪ければ効率よく動けない

 

  • エネルギーが多く含まれるおすすめ食材

米・うどん・パン・オリーブオイル

 

血液中で酸素を運ぶヘモグロビン。このヘモグロビンを作っているのが鉄。鉄が不足すると酸素を運べなくなり、貧血の症状が出る。

 

  • 鉄が多く含まれるおすすめ食材

赤身の肉・レバー・マグロ・カツオ・小松菜・エゴマ・豆腐

 

亜鉛

体を作るタンパク質の吸収を助けたり、免疫機能を維持する。不足すると免疫力が低下、身長が伸びない、味覚障害といった症状が出る。

 

  • 亜鉛が多く含まれるおすすめ食材

牛肉・豚肉・レバー・卵黄・シラス・サバ・イワシ・大豆・ごま

 

ビタミンA

目の健康に欠かせないのがビタミンA。不足すると、ドライアイやまぶしがるなど、目に関する症状が出る。骨や皮膚の発達にも関わっているので、風邪を引きやすくなることも。

 

  • ビタミンAが多く含まれる食材

卵黄・レバー・黄色い野菜果物(マンゴー・パパイヤ・ニンジン・カボチャ・サツマイモ)

 

ビタミンD

ビタミンDは、骨を作るのに大切な「カルシウム」を取り込む栄養素。ビタミンD不足すると骨が作れなくなる。食材から摂取することに加え、日光浴をして紫外線に当たることも必要。

 

  • ビタミンDが多く含まれる食材

卵黄・シラス・サケ

 

この中で「鉄」「亜鉛」はとても大切なのに不足しやすい栄養素です。

それぞれもっと詳しく解説します。

成長・発達のカギとなる栄養素・鉄

鉄不足で起こる貧血、体が小さい・言葉が遅いなどの症状が出ることがあり、鉄の不足した状態が続いたまま成長すると、学習能力の低下や運動能力が伸びが悪くなる場合が!

 

そもそも赤ちゃんは、ママのお腹の中で十分な鉄を蓄えてから生まれますが、6ヵ月ごろには蓄えていた鉄を使い切ってしまいます。

母乳とミルクにも鉄は含まれますが、それでは足りないので離乳食で補う必要があるんです。

 

鉄が多く含まれるおすすめ食材

赤身の肉・レバー・マグロ・カツオ・小松菜・エゴマ・豆腐

 

鉄が多く含まれている食材は、手作りの離乳食に利用するのに難しいものが多く、ボソボソして食感の工夫も大変なのが難点。

そこで食べやすく作られている、買う離乳食を使うことをおすすめします。

 

しかし日本の市販の離乳食では、鉄が含まれるものが生後9ヵ月〜となっているものがほとんど。

生後6ヵ月で鉄を使い切っていることを考えると、鉄を意識するのが9ヵ月では遅いんです。

 

離乳食初期から鉄を摂るためにおすすめしているのが、海外の離乳食を利用すること!

日本では最初にあげる離乳食の「おかゆ」は、海外では「rice cereal(シリアル)」と表記されています。

 

 

特に上記のライスシリアルは、アメリカなどで食べられている代表的なもの。鉄だけでなくDHCなども含まれているんです!

鉄を切らさないために、日本の離乳食と併用して使ってみてください。

発達・免疫の維持となる栄養素・亜鉛

亜鉛の不足は鉄と同様、欠乏した時期が長いほど、学童期の成長に大きく影響します。

 

亜鉛の役割
  • 免疫機能を維持する
  • 皮膚や髪の毛を元気にする
  • 味覚を育てる

 

亜鉛は大人でも不足している人が多く、ママが亜鉛不足だと母乳からの摂取が難しい栄養素です。離乳食でしっかり亜鉛を取りましょう。

 

亜鉛が多く含まれるおすすめ食材

牛肉・豚肉・レバー・卵黄・シラス・サバ・イワシ・大豆・ごま

 

 

亜鉛が多く含まれる食材で代表的なのが「牡蠣(カキ)」ですが、離乳食向けではありません。

効率よく亜鉛を摂取するためにおすすめなのが、ライスシリアルです。

 

鉄でも紹介したライスシリアルには、亜鉛も含まれています!

1回の量で、亜鉛の1日に必要な量の20%が摂れるのでおすすめです。

 

 

大人でも不足しがちな亜鉛、子どもの亜鉛だけでなく、家族で亜鉛を意識した食事を心がけるとよいでしょう。

まとめ・買う離乳食で不足しがちな栄養素を摂取しよう!


必要な栄養素をお伝えしてきましたが、これらを効率よく子どもに食べさせるために食材を買って、さらにメニューを考えるのは本当に大変です。

買う離乳食なら、栄養素の記載を確認するだけでOK。

離乳食を購入するときは、この記事で紹介した、エネルギー・鉄・亜鉛・ビタミンA・ビタミンDが含まれるかチェックしましょう。

 

気にすることは、「肉」「魚」「卵」「豆製品」「乳製品」をまんべんなく購入するということ!

1日で摂取しようと考える必要はなく、だいたい3日くらいでバランスが取れるようにすれば大丈夫です。

 

バランスよく作られた市販の離乳食なら、子どもの栄養素を無理なくとることができますよ。

 

\工藤紀子先生の著書はこちら/

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いちの
Webを中心に活動しているライターいちのです。 小2長男・年長次男・年少三男、3兄弟のママ。 医療事務に従事していたのがきっかけで、ゲンキのモトのwebライターを担当することに! 得意ジャンルは子育て・育児・収納等。その他、コストコ・イケア・ニトリ・スリーコインズなど、人気のお店のトレンド記事も執筆しています! ブログとTwitterでは、子育てやライター業について発信中☆