小児科ママである工藤紀子先生は、離乳食は買うことをおすすめしています。
とはいえ、買う離乳食の選び方に迷う方もいるでしょう。
- 買う離乳食はどう選べばいいのか?
- 買うときに気をつけることはあるのか?
赤ちゃんが食べるものなので、ママは気になるところですよね。
おすすめの市販の離乳食や、あげ方、種類などを紹介します。
手作りの離乳食と市販の離乳食を併用する方法もあるので、少しでも楽に離乳食の期間を過ごしましょう!
最初の離乳食はライスシリアル
工藤先生は、夫の仕事でアメリカに渡り、第2子をアメリカで出産しました。第2子の離乳食はアメリカで開始したそうですが、アメリカでの離乳食はほとんど買ってあげるものなのだそう!
最初の離乳食も、「ライスシリアルを買ってあげるといいですね。」とアメリカの小児科医に言われたそうです。
日本の離乳食は、「10倍粥」から始めるイメージが強く、ほとんどのママが手作りするのではないでしょうか。驚くママもいるでしょう。
ライスシリアルは、母乳・ミルクなどで溶くとドロドロになり、赤ちゃんでも食べやすい状態になります。
さらにライスシリアルには、子どもの成長に重要な栄養素がしっかり入っているので、最初の離乳食としてとてもおすすめなんです!
工藤先生が紹介している、アメリカ最大手のGerberという離乳食会社が作ったライスシリアルは、亜鉛・鉄・ビタミンA・ビタミンDなど、子どもの発達に欠かせない栄養素が含まれています。
買う離乳食の最初は1つの食材使用のものを選ぶ
買う離乳食でも、手作りの離乳食でも、最初は1つの食材を1口から始めます。
買う離乳食は、最初からいろいろな栄養が取れるように複数食材が入ったものが多いですが、初めて口にする食材は1種類からあげることが大切です。
理由は2つあります。
①アレルギーの心配があるため
②子どもの胃に負担をかけすぎないため
アレルギーがあるかないかは、事前に血液検査などの検査をしていない限り、食べさせてみないとわかりません。アレルギー反応は食べた量によって変わるので、まずは1口から始めます。
また、子どもの胃腸に負担をかけないことも、1口から始める理由の1つ。
今までは母乳やミルクしか飲んでこなかったのに、突然何種類もの食材を口にしたら、赤ちゃんの胃はびっくりしてしまいます。
買う離乳食の中でも、5〜6ヵ月の初期向けのものは単一食材があります。まずは単一食材のものを選びましょう。
買う離乳食・容器による使いやすさの違い
買う離乳食は、容器によって使いさすさに違いがあります。
ビン | 冷蔵保存で数日もつ |
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プラスチック容器 | 軽くてお出かけにおすすめ |
レトルトパウチ | コンパクトに収納でき、買いだめにおすすめ |
フリーズドライ・粉状 | 水分量を調節して「とろみ」を調節できる
長期保存可能 手作りにも使える |
それぞれに長所があるので、シーンによって使い分けてみてください!
手作りと買う離乳食の併用
こんな風に思うママもいるでしょう。
手作りの離乳食で注意したいのは2つ
・不足しがちな鉄や亜鉛を意識して取り入れる
・衛生面で気をつける
手作りの離乳食では「鉄」と「亜鉛」が不足しやすくなります。この2つが多く含まれる食材を意識してあげましょう。
鉄と亜鉛が多く含まれる食材は、下記の記事で詳しく触れていますので、参考にしてみてくださいね。
また衛生面では、特に魚や肉などの生物を扱うときに注意が必要です。新鮮なものを選び、しっかり下処理を行うことが大切になります。
魚や肉は赤ちゃんが食べやすい形状にするのが難しいので、離乳食にするのが大変な食材だけ部分的に買う離乳食で補ってもよいでしょう。
まとめ
買う離乳食の選び方や、使い方を紹介しました。
日本のママの多くは、「離乳食は当然手作りするもの」だと思っています。
しかし、離乳食を作ることで体力的にも精神的にも追い詰められ、笑顔での育児が難しくなっているのではないかと心配です。
「手作り離乳食」から「買う離乳食」にシフトすることで、子どもと触れ合う時間を増やし、栄養バランスも確保できます!
手作りしたいママも、「下処理が難しい食材だけ」買う離乳食を取り入れてみてくださいね。
離乳食の時間を、笑顔でハッピーな時間にしましょう!