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感染症対策に!年末の大掃除に!松本忠男さんに聞く プロが教えるお掃除術

プロが教えるお掃除術

寒さも本番となり体調を崩される方も多いこの時期。年末年始は、家族揃って健やかに過ごしたいものですよね?そこで、年末の大掃除にも役立って、さらに感染症対策にもなるお掃除のコツを、病院衛生管理のプロ松本忠男さんにお聞きしてみました!

松本忠男さん 松本忠男さん
ヘルスケアクリーニング士、医療環境管理士
著書「健康になりたければ家の掃除を変えなさい」(扶桑社)
HP:http://www.seisouzin.com/

じつは汚しているだけ?水拭き問題!

拭き掃除では、どんな汚れの場合でも乾いた布やモップで行うのが鉄則です!

じつは、水を使うことで汚れは広がってしまうのです。つまり、日常的な床掃除には、水拭きは頻繁に実施する必要はないということ。

掃除機やクイックルワイパーで十分です。濡れた汚れを拭き取る場合でも、乾いた布巾やモップでスタンプを押すように汚れを吸い上げて掃除しましょう。足跡などが気になるフローリングには、モップを濡らすのではなく、霧吹きで床を湿らせてモップで同じく押さえるように拭き取ってみてください。

感染症対策のポイントは水回り!

感染ルートの多くがトイレからと言われています。その他に、お風呂場や洗面台、キッチンの布巾などは、ウイルス・細菌の繁殖しやすい場所として挙げられます。

つまり自宅での感染症対策では、これらの場所のウイルス数・細菌数を減らす掃除が重要となってきます。

もし消毒拭きをするようであれば、一方向にクロスやタオルを動かすことがポイントです。ワイパーのような往復拭きでは菌と汚れを広げることになってしまいます。

洗剤を制する者が掃除を制す! 正しい住宅用洗剤の使い方って?

皆さん洗剤をつけてすぐに汚れをこすってはいませんか?

それでは洗剤の力が全く発揮されません。汚れを分解するためには、洗剤を汚れに浸透させる時間が必要です。

例えばキッチンの油汚れは、アルカリ性洗剤をつけて1時間程放置することで力を入れずに簡単に落とすことができます。最初に少し汚れをこすり、洗剤が浸透しやすいよう汚れの表面に傷をつけておくと効果的です。

さらに、“ごとく”などにこびりついた油汚れは、お湯とアルカリ性洗剤と一緒に二重にしたビニール袋に入れ、温かいお風呂の残り湯に1時間浸けてみてください。今までゴシゴシこすっていた努力はなんだったのかと思う程、面白いくらい汚れが自然にはがれます。

汚れ別! 大掃除で活躍する洗剤リスト

掃除に使用するいわゆる「住宅用洗剤」を大別すると、中性、アルカリ性、酸性の3種類があります。

中性洗剤は手肌に優しい一方、洗浄力が弱いため普段の掃除用、もしくは使わなくても良いかと思います。

市販の洗剤はトイレ用、お風呂用などとして売られていますが、中身はほぼ一緒。トイレ用酸性洗剤をお風呂の水アカ掃除で使用しても全く問題ありません。汚れの種類で洗剤を使い分ければ経済的です。

汚れの種類 洗剤の種類 市販されている洗剤
手あか
フローリングの足跡
弱アルカリ性洗剤
マイペット
重曹
レンジまわりのルック
キッチンの油汚れ
アルカリ性洗剤
マジックリン
水アカ
トイレの黄ばみ
お風呂の石鹸カス
酸性洗剤
サンポール
トイレのルック
カビ
塩素系漂白剤
ハイター
ブリーチ

※塩素系漂白剤と酸性洗剤は決して混ぜないようにしてください。
※サンポールは酸性が強いため、ステンレスなどには長時間の浸透、毎日の使用は避けましょう。

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