あなたが毎日しているそのお掃除、じつは間違っているかもしれません! 部屋が清潔になれば、病気も予防できる!! 亀田総合病院で活躍した病院清掃のスペシャリスト・松本忠男さんに、健康になれる正しいお掃除法についてお聞きしました。
松本忠男さん ヘルスケアクリーニング士、医療環境管理士 著書「健康になりたければ家の掃除を変えなさい」(扶桑社) HP:http://www.seisouzin.com/ |
病気の原因「ホコリ」を徹底除去できる掃除法とは?
松本さん:
家庭のカーテンレールや棚といった高い場所にある、ホコリ1グラム(500円玉大)中には、7〜10万個の菌がいるとのデータがあります。
ホコリは、まさに病原体の温床! 病気を予防するには、なによりもそのホコリを減らすことが重要ですが、フワフワと浮遊する目に見えないホコリを、一体どうすればしっかり除去することができるのでしょうか?
それにはまず、空気中のホコリが落ちきった早朝に、一人静かに掃除をすることからはじめてみてください。
というのも、人が動くことで気流が発生し、ホコリは常に移動しているため、人が活動する昼間にいくら掃除をしてもホコリは効率よく集まらないからです。また、少ない人数で静かに掃除することで、気流の発生を抑え、ホコリの舞い上がりを防ぐことができます。
つぎにポイントとなるのが掃除道具です。床掃除に適しているのは、ドライシートのフローリングワイパーです。ホコリの舞い上がりを極力抑えながら、ホコリを集めることができます。ウェットシートよりもドライシートを選びましょう。
インフルエンザを予防するには家のどこを掃除する?
松本さん:
家の中で、インフルエンザの感染リスクが高い場所は、ズバリ、寝室のベッド周りです! 寝室は、布団や衣類といったホコリを発生するものが多くある場所であり、インフルエンザウイルスの飛沫が、これらのホコリに付着して一緒に飛散する可能性が高いからです。つまり、インフルエンザ予防には、寝室のホコリ除去が重要となります。
掃除のポイントとしては、高い場所から低い場所の順でホコリを除去していきましょう。マイクロファイバーのクロスは、細かいホコリもキャッチしやすいためお薦めです。必ず乾拭きで掃除してください。フローリング床はドライシートのフローリングワイパーを、カーペットの場合はパワーブラシモードでゆっくりと掃除機をかけましょう。
また、寝具のこまめな天日干しや、加湿も大切です。部屋の湿度は、50〜60%に保つとよいでしょう。
効率よく掃除するなら、ホコリの舞い上がりが極力少ない掃除機を選ぶことが必要です。選ぶ際の優先順位は、①が最も高く、②、③…と続きます。
- キャニスタータイプよりもスティックタイプ
- 排気口が高い位置にあるもの
- コードレスのもの
- フィルター性能が高く排気がきれいなもの
- 吸引力が高いもの
すべてを完璧に満たす掃除機を見つけるのは、なかなか難しいかもしれませんが、ぜひ参考になさってください。
編集室おすすめ書籍
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